まつもと みく

人の感情や感覚そのものに興味があります。
思い出される感情や感触を起点に、目に見えないそれを包み込む外殻として人形を制作することが多いです。
今回も前回同様、テグスを使った作品を制作します。
編み物で出来たマチエールは、物質を極限まで拡大した時に現れる、抽象的な形に似ています。身体をテグスの編み物で構成することで、身体の物質性を強調して、物質と精神の間にある不思議で不安定な境界を表現しようと思っています。

“人形という器を通して、鑑賞者との間にも心の揺れの共鳴を生み出したい。私にとって hitodama とは、人形を媒介して発生する心の揺れです”




繭や蛾をモチーフにすることが多いので、勉強のために蚕を育てました。
芋虫の状態から繭を作って羽化をして、産卵するところまでを見届けました。
室内に蚕の音が響いた数週間は、大切な思い出です。
(※写真は今回の出展作品ではありません)

<profile>
1998 茨城県生まれ
2022 第9回クラフトアート人形コンクール
craft art DOLL賞受賞
2023 第10回クラフトアート人形コンクール
青山忌人形展・乙女屋 藤林美保賞
乙画廊 渡辺良隆賞受賞
2024 個展/乙画廊(大阪)
球体関節人形の存在感や構造に惹かれ、2015年より独学で人形制作を始める。
思い出される感情や感触を起点に、それらを包み込む外殻として人形を制作している。人形という器を通して、鑑賞者とのあいだに心の揺れが立ち上がる瞬間を試みている。北海道在住。